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梨の選果見学に行ってきました

暑かった夏も朝晩はようやくしのぎやすくなってきましたが、日中はまだ汗ばむ陽気が続いていますね。

阿見センターの果物は、初夏のグリーンメロン、8月末頃までの大玉西瓜から
梨、ぶどう、栗やさつまいもに新米と季節とともに秋の味覚へと移り変わっています。

この時期直売所でも贈り物やお土産、ご家庭用にと特に人気が高いのが梨です。
現在店頭に並んでいるのは、「豊水」という品種です。
甘さとみずみずしさに加え程良い酸味が特徴の、おいしい完熟梨を
届けてくださるかすみがうら市の矢口さんの畑と選果場におじゃましてきました。

阿見センターから車で約1時間、辺りは産地らしく梨の畑が続き、販売所も所々に立っています。
まず畑を案内していただくと、見事な梨があちこちたわわに実っていました。

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近隣の畑は青い防虫ネットに覆われているのですが、矢口さんの畑は覆われていません。
その理由を伺うと、太陽の光を存分に浴びせるためにネットはかけないのだそうです。
肥料は鶏糞や米糠、優良な有機質ミネラル肥料を独自に配合しています。
ネットをかけない分虫が寄ってくるそうなのですが、ミネラル肥料を使用することで
ここ数年病虫害がだいぶ減ってきているとのことでした。

平均して30~40年位の木が多いそうですが、今回見せていただいた辺りの梨の木は樹齢60年だそうです。
中には100年を超える木もあるそうで、代々毎年手を入れ大事に育てられていることが伺えます。
そして、もう来年咲く小さな花芽を持った枝がぐんぐんと出始まっていました。
9月20日頃までは「豊水」の出荷、その後は「新高」、「新興」へと続いていきます。

矢口さん


矢口さんの畑では午前中に収穫、午後は選果し箱や袋詰めをします。
収穫作業は2町半はあるという畑の中を今日はここ、明日はここと順番にまわって収穫するのだそうです。
収穫後はコンテナに入れて選果場へ。
ここではひとつひとつ人の手で選別します。この一次審査でだいたい三割位はじかれてしまうのだそうです。
そして重さを計る機械に乗せられていきます。

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それぞれの規格に分けられた後、またひとつひとつ選別し、秀品、優品の2L、3L、4L・・・と
選果は進んでいきます。
そして袋に入れる時、箱に詰める時も傷やシミのような部分がないか念入りに確認。
はじいたものを手渡されましたが、どこが良くないのかは教えてもらわないとわかりませんでした・・・。

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今年は遅霜の影響もあって変形果や小さいものが多い中、人気がある贈答用の秀品となると
ぐんと出る量が少なくなってしまいますが、できる限り阿見センターに毎日出荷してくれています。

実際畑や選果作業を見せていただくことにより、どのように栽培されているのか
選果においては、予想よりはじかれてしまうものが多いこと、注文量が多い場合や規格によっては
時間がかかってしまうことがあることもわかりました。

今年のような天候で、大きさや品質に影響を受けた時はこうした産地の状況を
消費者の皆さんにお知らせしご理解と納得をいただけるような
情報提供をしっかり行うことも販売する私たちにとり大事な仕事であり
それが農家を支えていくことにつながると痛感しました。
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